11月11〜13日に予定している海老名での展示に向けて作品制作中です。前にも書きましたが、同サイズ(M8)の作品をリズムよく並べることで
独特な部屋の雰囲気を生み出したいと考えていますが、購入しやすい(比較的)小さいサイズばかりでは、いくらサイズを揃えて統一感を出しても
一つ一つが細かすぎて展示空間の印象を生み出せないと考え、入り口から正面に見えるところに少しサイズの大きい看板絵を飾ろうと考えました。
また、展示場所は展示用の照明器具などはなく、通常の屋内照明のみのため、どうしてもコントラストが鈍く見えがちになります。
そうしたことを考慮して描いたのが、このモミジアオイの絵です。
暗めの部屋の中でも造形がわかり易く、また茶室も兼ねる和室と雰囲気がマッチするように、五角形の真赤な造形を強調して、花は赤のベタ塗りです。
その発色優先の花の平面性から生じる空間と輪郭の窮屈さを補うために、背景にはぼんやりした水平線を3本だけ加えました。
これは、一応日本画材で描いてみました。当初、水彩絵の具で描くつもりでしたが、平面性を強調するなら、
日本画材の特質を生かしたほうがよいと思い、この絵のみ日本画材に変更しました。紙は鳥の子紙で、写真よりもう少しクリームっぽい色です。
現代の公募展などの個性やマチエルなどを強調した表現とは正反対の方向性ですが、これはこれで今の私らしくていいかもしれない、などと
自分では思っていますが・・・。
10月27日〜30日には、別途「第44回海老名市民文化祭」があり、私の関与させていただいているもう一つの絵画教室「植物画サークル」が
展示を行います。このモミジアオイの絵は、そちらでも展示する予定です。(場所:海老名市民ギャラリー第一展示室)